仏の教え

9月の言葉

ものごとは心にもとづき、心を主とし
心によってつくり出される
もしも清らかな心で話したり行ったりするならば
福楽はその人につき従う

中村元訳『ブッダの真理のことば 感興のことば』より
<解説>
   この教えでは、世界のものごとは、人々の心によって作り出されると説かれています。さらに続けて、清らかな心による行為であれば、その結果である福楽が行為者にもたらされ、それは影がその人のからだから離れないようにつき従うと説明されるのです。
   では、その反対に「汚れた心」による行為はどのように言われるのでしょうか。上記の教えの直前に説明がなされており、汚れた心による行為は、その結果である苦しみが自らについて回ると言います。
   ここから見て取れるのは、ものごとや人の行為というものは、心の有り様によって変わってくるということです。
   例えば、怒りや焦りが渦巻いているときには、普段なら気にも留めない他人の行為やものごとに対して、さらにイライラしてしまうことは誰にでも経験があるのではないでしょうか。そのイライラした心にまかせて何かをしてしまうと、自分にとって不快な結果を招きやすいものです。その逆で心穏やかなときであれば、他人に対しても配慮して行動がとれるので、結果として自分に望ましいことが起きやすいと言えるでしょう。
   常に清らかな心を維持できるように心がけておく必要があることを気付かせてくれる教えです。

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