仏の教え

10月の言葉

三月の言葉
行人の功徳の罪を奪い
知恵の命を殺すゆえに
いかんが魔事と名づく
天台小止観より
<解説>

 私達の人生には魔が差すことが良くあります。先日も有名な女優さんがお亡くなりになりましたが、家族を含め周囲の人は誰

も心当たりが無いと言い、魔がさしたのではと噂されていました。

 このように順風満帆に暮らしている人でさえ、思わぬ魔が差し、事故を起こしたり、事件を起こして自分の身を滅ぼしてしまう

事があります。この事を中国天台宗を開かれた天台大師智顗はその著「天台小止観」で魔事境と呼び、如何に修行した者とて「魔

事境」に取り憑かれ、折角の修行の成果を台無しにすることがよく有る。だからよくよくこの魔事をしれ。と注意を促しておら

れます。

 この小止観の覚知魔事の箇所には今月の言葉に続けて「この魔は多くの境界の相を化作して人の善心を破す。」として1 つに

は異常な現象を引き起こして人々に恐怖を引き起こし、縮こまらせる。2つには愛想を振りまき、人の心に愛着を生じさせ、判

断力を奪う。3つには次々と日常の雑事や

非日常の異常を引き起こし心を迷わせ、判断力を弱めて行く。と魔事境に取り込まれることの恐ろしさを解説してくださってい

ます。

 天台大師が解かれたように、私達の日常には様々は誘惑、様々な離間策や厄介ごとが生まれては消え、消えては生まれます。

 日常の煩雑に迷わされず、常に物事の本質を見極める知恵を育てることが幸せな人生を過ごすコツだと教えて下さっているの

です。


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