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6月の言葉

 
 

切り傷の痛みは憂いの痛みよりは小さく、弓で射られた苦しみは愚かさの痛みよりは小さい。
憂いと愚かさの痛みは勇壮な男でも抜けず、ただ教えを聞く事によってのみ除かれる

 
 
法句経多聞品より
 
 

  法句経と言うお経の中にこんな喩え話が有ります
昔、羅越祇こくの南に大きな山があり、南方の国に行く大切な道がこの山を通っていた。山道は深く険しく、しかも500人余の盗賊が居て、商人を襲い、意のままに振る舞っていた。国王はこの族を捕らえようとしたが、出来なかった。
この時、人々の困っているのを見られたお釈迦様は姿を変え、立派な服を着て、馬に乗り、剣を帯び、弓矢を持ち、くつわ等を金銀・宝石で飾り立てて山に入って行かれた。
盗賊たちはこの旅人を見つけると、絶好の餌食が飛び込んだと喜び、手に手に弓矢や刀を持って旅人を取り囲み、金銀宝石をはぎ取ろうとした。ところが旅人の放った弓は500人の賊、一人一人に当り、更に刀傷を負わされ、重傷を負わされた。
500人の賊は七転伐倒して苦しみ、旅人に投降して「神様、どうかお許し下さい。すぐに矢を抜いて命をお助け下さい。」と哀願した。すると旅人は仏の姿に戻り、「この傷は痛いとは言えぬし、矢も深いとは言えない。天下の傷で重く痛いのは貪り憂いであり愚かさである。お前たちは人様のものを貪り取ろうとし、残酷に人を殺してきた愚かさがその傷の深さ、痛さになっている。この二つは根が深く、勇壮な男といえども抜き取り去る事が出来ないのだ。」と諭し、「お前たちはこれまでの行いを良く反省し、仏の教えを多く聞き、智慧によって得られる真理を明らかに、その真理によって正しい道を歩みなさい。
仏の戒めを守り、真理の道を歩む事でのみ、その傷の痛みは取り去る事が出来る。それ故、愚かさを捨てよ、富貴を貪る事を離れ、学ぶ事に努め、教えを多く聞いた人に近づけ。」と諭された、と記されている。
貪り・愚かさ、憂いによって出来る傷こそ、人生最大の苦しみである事を自覚しよう。

 
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