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2月の言葉

 
 

 

貪愛と憎しみは何の因縁によるのか
好き嫌いや恐怖心は何処から生ずるのか
諸々の思いは何処から起こり
小童が烏を投げ飛ばすように
善い心を投げ捨てるのか。

 
 
針毛夜叉経より
 
 

  今月は針毛夜叉と呼ばれる獰猛な悪鬼の質問にお釈迦様がお答えになり夜叉を仏門に帰依させる。というお経の一節です。
前世の悪行によって、全身針の毛に覆われた夜叉は、お釈迦様を見て、似非沙門だと思い込み、お釈迦様を恐れさせ、懲らしめようとした質問が今月の言葉です。
右の質問に対してお釈迦様は次のように答えておられます。「貪愛と憎しみは自分自身の因縁から生じる。好き嫌いの感情や身の毛もよだつ恐怖心も自分自身から生じる。自分自身の因縁がこれらの感情を起こし、その嫌悪感・恐怖心に駆られた心が善なる心を投げ捨ててしまうのである。」と答え、続いて「貪愛や憎しみは愛情から起こる。愛情は様々な感情に絡み付き欲望をかき立てる。あたかも蔦葛のように。」と答えられるのです。
私たち凡夫は「愛」「愛情」が一番大切なものと思い込んでいます。そしてその一番大切な愛を守りたい、また愛情を注がれたいと願うがあまり、様々な欲望を起こし、その欲望を満足させようと足掻いている。この足掻きが貪愛の根であり、憎しみの原因である。この貪愛や憎しみの心が「好き嫌い」の感情を引き起こし、恐怖心を煽り、善なる心を忘れ去ってしまうのだ。と解き示されたのです。
続いてお釈迦様は「煩悩が何の因縁から生じたかを知る人々はその煩悩の原因を取り除く努力をする。それが沙門である。夜叉よ、これら沙門は渡り難い暴流をわたり、浄土に赴く」と説き示し、仏の教に帰依させられたのです。
私たちも常に己の心を省み、この苦しみ・悲しみ・不安・恐怖感の原因は何かを問い、お釈迦様の御教えに沿って、その原因を捨て、取り除く努力が仏国土への道を開くのです。

 
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