ID : Pass :  | register
     
 

11月の言葉

 
 

天女あり、天華を以て諸の菩薩・大弟子の上に散ず。華は菩薩に至れば皆堕落し、大弟子に至れば便ち着きて堕ちず。

 
 
維摩経より
 
 

  維摩経と云うお経の中で維摩居士の部屋に一人の天女が現れ、美しい花びらをまき散らした。そうすると撒かれた花びらは菩薩達の身体に落ちたものは即座に床に落ちたが、仏弟子達の身体に落ちた花びらは床に落ちる事無く弟子達の身体に衣服に付着し、どうしても着物から離れなかった。そこで仏弟子達が花びらを落とそうと払い続けるがどうしても離れない。その姿を見て天女が仏弟子に「どうして焦って、花びらを剥がそうとするのですか?、貴方達は菩薩樣方に花びらが付着しなかったのを観て、花びらが付着する事は即ち執着心が未だ取れていない証と思い、必死に振り払っているのではありませんか。」と尋ねます。
仏弟子達は「私たちは既に欲望から離れ、執着心からも離れた。花びらが私たちの身体にまとわりつく事こそ何かの誤りである。」と答え、なお花びらを落とす事に夢中になっている。
天女はそんな仏弟子に更に「貴方達が一切の欲望、執着を絶ったのならば何故、花びらが付着する事にこだわるのですか。花びらが付着するのも、地に落ちるのも、それは自然の原理で、この世の現象は一切空です。その空なるものに心を執着させ、花びらが付着する事に恐怖する事こそ貴方達が未だに執着や欲望を克服していない証拠ではないのですか。」と語りかけた。
この天女の言葉を聞いた仏弟子達は如何に自分たちが周囲の評判を気にし、覚りあるべき姿に固守しているかを覚り、天女に過ちを懺悔し、感謝したら、あれほど払っても落ちなかった花びらがストンと地に落ちた。と言うお話です。
皆さんもこのように気にしなくても良い事を気にし、くよくよしたり、悩み苦しんではいませんか。
また反対に注意しなければならない事を疎かにし、失敗してはいないでしょうか。
幸せな人生を生き抜くためには何が大切で何が不要かを見分ける力を付けたいものですね。
一流ホテルの社長のように人生を狂わさないために。

 
プリンタ用画面
友達に伝える
前
12月の言葉
カテゴリートップ
平成25年度の言葉
次
10月の言葉

 
     
厄ばらい申し込み

修行体験

清水寺通信
pagetop