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9月の言葉

 
 

欲情と憎悪とは

何を原因として起るのですか

不快と快楽と

身の毛もよだつ恐怖とは

何から生ずるのですか

 
 
悪魔との対話(中村元訳)より
 
 

 「道の人よ、私はそなたに質問しよう。もしそなたが私に説明することが出来なければ、私はそなたの心を乱すであろう。あるいはまた、そなたの心臓を破り裂くであろう、と言って9月の言葉のように悪魔のスチローマがお釈迦様に質問した。  そうするとお釈迦様は、この世で私の心を乱し、心臓を破り裂く者を見いださないが答えましょう。と言って『欲情と憎悪は自分自身の心を原因としておこる。不快と快楽と、身の毛もよだつ恐怖とは自分自身の心から生まれる。子供たちがその足を縛って鳥を放つように、心の思考は己自身の心から起るのであるが、それは愛執から生じ、自己に根差して成立している。木々の根が幹から生ずるように。  凡夫は愛欲に執着している。雑草が一面に蔓延るように。何処から生ずるかということを明らかに知る人はその原因を除去する。悪魔よ聞きなさい。未だかって渡ったことのない、渡りがたきこの激流を、彼らは渡り、再び迷いの生存に戻ることがないであろう。』と答えられた。この答えを聞いた悪魔は心を打ち菱がれ、憂いに沈み、その場から消え失せた。」と記されている。  私達の様々な感情の隆起は、自分自身の心の中から芽生え、起るのであって、決して他人に押し付けられたり、他から来るものではない。と教えて下さっている。  怒りの心、妬みの心、憎悪、恐怖心、不安感、これらは全て自分自身の心の中から涌き出すものであり、これらの感情が起るその元には「愛しい」との想い、「嫌いだ」との想い、「あれを自分の物にしたい」との欲望や執着心があるからなのです。  自分自身の心に湧き起こる欲望や執着心を自覚しておれば、悪魔のささやきに心を迷わされ、かき乱され、自分自身で不幸の沼に入り込むような愚行をしなくて済むことを自覚しておきたい。

 
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