7月の言葉

 
 

観想行者は、水流も光明も

様々な木々も、雁も鴛鴦も

皆優れた教法を説いている

ことを知る。

 
 
観無量寿経より
 
 

 観無量寿経というお経には観想行の大切さが説かれている。そして、太陽を、水を、氷を、花を、木々を観相すべし、と説く。そしてその観相する物の一つ一つが素晴らしい真理を表し、深い仏の教えを含んでいることを知らねばならない、と。
鏡に映った自分の顔が明瞭に観察できると同じようにその太陽、水、氷、花の姿がはっきりと観察できるようになった者は五万劫の間、生と死を結びつける罪過を除滅して、必ず「幸せに富む世界」という世界に生まれることが出来る。と予言している。
では観想行について詳しくみていこう。
この経には次のようなことが述べられている。「このように周囲の物を観想し終わったら次に仏を観想せよ。その理由は、仏、如来たちは、存在する物、この世に存在する物すべてを身体とするものあり、それらはすべての人々の心想の中に入ってくるからである。その故に貴方たちが心に太陽を、水を、花を観相すると、その心がそのまま仏となり、仏の三十二の大好相になるのである
私たちの心が仏を作り、その心がこの世に存在する一切の事物を作り出す。それ故に、一心に尊敬されるべき人を観相し、正しく目覚めた人を観相すべきである。」と説いている。
私たちの社会が混乱するのは欲深い心で、執着した心で、己の利益だけを思念するからである。
豊かに茂る木々を観想すれば緑豊かな国土が出現し、澄み渡り沢山の魚が平和に泳ぐ海を観想すれば滋味豊かな海が出現するのである。
同じように、人々が心を同じくして、慈しみの心で社会や家庭を観想すれば、出現する家庭は円満であり、喜びに満ち、社会は平安で、仏の慈悲に溢れる世界を実現することが出来るはずである。
心が仏を作り、心が社会を作ることを自覚しよう。