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正月の言葉

 
 

花の香りは風に逆らっては
香らない。しかし、
徳のある人々の香りは
風に逆らっても香る

 
 
中村元「感興の言葉」より
 
 

 明けましてお目出度うございます。平成25年度も清水寺本尊十一面観音様のご加護で、幸多き年となりますようお祈り申し上げます。
今年初めての言葉は中村元博士訳の「感興の言葉」より選択した。
この言葉のように花は大変良い香りを発すが、残念ながら風上には匂って行かない。
花の香りだけではなく全ての香りが風に逆らって匂うことはありえない。しかし、お釈迦様は人々が積んだ徳の香だけは風に逆らい、山を越え、野を越え、川を渡って世界の隅々まで伝わって行く。と説かれている。
確かに徳を積んだ人々の名声は世界中に知れ渡り、また世界中の人がその徳を、名声を訪ねてやって来る。
この言葉を翻訳された中村元博士は、インド哲学者として、仏教研究者として、また慈悲の人として世界中にそのお名前は知れ渡り、博士が書かれた本は世界中の人に読まれ、そのお徳を慕う人は亡くなった今日でも絶えることがない。
昨年の10月10日、博士のご命日に松江市の大根島に中村元記念館を開創したが、僅か3ヶ月の間に3000名以上の方がこの記念館を訪ね、博士の著書を先を争うようにして求めて下さっている。
しかも、わざわざ北海道・東北から、関東から九州から「中村記念館が出来たのを新聞で知った。ぜひ中村先生の温篤に接したいと、来訪される方が続いている。
博士は乞う者には一人でも伝えなければならないと、大学者であり、勲一等の叙勲者でありながら、ご自分が創設された東方学院という寺子屋で最後の最後まで教え続けられた。この積み重ねられた徳行が博士を「世界の中村」と讃え、先生の為なら、と協力して下さる方が尽きない所以であろう。
お釈迦様は己への戒めを守り続けることが徳の香りを四方に届けるこつである。と教えて下さっている。今年こそは己に戒めを課し、その戒めを守る努力をし続けたい。

 
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