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正月の言葉

 
 

老心とは父母の心なり
貧者窮者
強て一子を愛育する
父と作り母と作って
方に之を識る。
其の心を発こす人
其の心に慣る
方に覚る者なり。

 
 
典座(てんぞう)教典より
 
 

 昨年の漢字一文字は「絆」でした。マスコミを始め、誰もがこの絆の大切さを実感し、異口同音に絆を深めることの大切さを主張していましたが、本当に私たちはこの絆を大切にし、又大切にしようと努めていたのでしょうか?
絆とはお釈迦様が説いておられる「縁」のこと。私たちは生まれてから死を迎えるまで様々な縁につながれて今日を生きている。縁無くして一日も暮らして行けない。
近年その縁を「煩わしい」として避け、自分に都合の良い「縁」だけを求めようとする傾向が強いが、縁そのものには善悪は無く、私たち自身がその縁を良縁にし、悪縁にしている。
今月の言葉は道元禅師の典座教訓の中の言葉です。老心即ち父母の心であり、その父母はどんなに貧しくても、どんなに寒く又暑くても親は必死に子を護り、無事成長を願っている。
このように父母が我が子を想う心こそが慈悲であり、其の慈悲心を持って衆生を見守るのが御仏である、と説いて下さっている。
言い換えれば、互いがこの慈悲心を持って係わることが良縁であり、昨年日本人が求めた「絆」である。
絆とは互いに「父母の心」を持って接し、互いがそれに対する感謝の念を持ち続けることである。
社会情勢が厳しく、閉塞感に包まれた現在であっても、家族・隣人・職場の仲間が互いに慈悲の心を持って交わり合えれば、そこには家庭、地域、職場の絆が強まり、その絆が平成24年に明るい希望の光を運んでくれることでしょう。

 
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