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5月の言葉
 
 

いわゆる大心とは
その心を大山にし
その心を大海にして偏無く
党無き心なり。
両をひつさげて軽しと為さず。
鈞をあげて重しとすべからず。

 
 
典座教訓第七章より
 
 

典座(てんぞ)教訓とは、曹洞宗をお開きになった道元禅師のお書きになった典座職(禅宗の修行道場での料理係の主任)の心得をお説きになった書物です。
この天座教訓を口語訳したものが駒沢学園から出版されました。今月の言葉はその中から一節です。
道元禅師が修行をしておられる頃の禅堂では典座職は身分が低く、卑しいものとされていました。禅師が唐に留学された折、老典座僧が汗を拭き拭き一心に働き、食事を出す時には合掌して配膳を眺めている姿に接し、長老がどうしてそのような軽い仕事に打ち込んでおられるのかと尋ねた時の老僧の言葉です。老典座は「事の軽重に心を奪われたり、食材の良し悪しに執着して不満ばかり言っていては修行が始まらない。自分の仕事の何が大切で、その事がどの様な効果があるのかをよく見極め、誠心誠意与えられた仕事に打ち込むことが、大心の意味を知ることである。典座職は決して軽い役ではなく、修行僧が覚りに近づく為には無くてはならない大役である。と諭されたことが書かれています。
私達はついつい身分や財産の多寡で人の軽重を量り、事柄の真理を見極めずして浅はかな判断をし、自分の独りよがりな考えに固執しがちです。
どの様な仕事でも、与えられたものを正面から見据え、精神誠意真心を込めて打ち込むことが社会への貢献であり、又自分自身の成長に、幸福に繋がることを自覚し続けたいものです

 
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