.
 
3月の言葉
 
 

欲望を叶えたいと望み
貪欲の生じた人が 、
欲望を果たすことが、
出来なくなると、
矢に射られたかのように、
悩み苦しむ

 
 
アッタカ・ヴァッガより
 
 

近年、若者だけではなく老人の心までが切れ易く成り、些細な事で争い傷つけ合っている。
お釈迦様は「私達は誰もが仏性を持っている。煩悩の垢で隠された仏性を自覚し、それを磨けば、誰も等しく仏と成れる。」と教えて下さった。また「人は仏とも成り鬼とも成る。心の在りようが人の幸不幸を決める」とも教えて下さっている。それは心が欲望や妬み、怒りと言った感情に取り巻かれ、正しい判断が出来なくなったから。
私達は6根(眼、耳、鼻、舌、身、意)を通して得た情報を欲望、執着、妬み、怒り、自負心と言った感情と知識や過去の経験とに照らして好き嫌い、正邪を決めている。
人は誰も自分の判断は正しく、常に正しい道を歩んでいると思い込んでいるが自分の欲望・願いが達成されないと心は欲望・執着心・怒り・妬みの感情で一杯となり、その歪んだ感情を基に決断するので正邪の判断が狂い、好き嫌いの判断が偏り、想像も出来ないような歪んだ結論を導き出してしまうのである。
この歪んだ結論を本人は正しいと信じ、その行動を正当化しようとすることが「悩みや苦しみ」の原因となっている。
彼岸とはこの6根を浄め、欲望・妬み・怒り・執着と言った感情を鎮めて、誤りのない判断力を身につける事によって到達出来る心の世界です。
彼岸を目指して仏道修行に励みましょう。