与える者に功徳は増し

心を制する者に怨恨は積まれず

而して善人は悪を捨て

貪嗔癡を滅して寂定なり

大般涅槃経第四誦品より


  上の言葉はお釈迦様最後の旅の折りにお説きになった教えで、この言葉を説かれた後すぐ涅槃に入っておられます。  意味は他の人に利益を施す者には功徳が増大し、能く自分の心を制御することが出来る人は恨みを積み重ねることがない。そして、善人は悪い心を捨て、執着する心、欲深い心、憎しみ、怒りの心を滅して、心が騒ぐことなく、常に静かで平安な心を持ち続けることが出来る。と言うことです。  更にお釈迦様はこの最後の旅で無戒者の五禍と持戒者の五福を示して下さっています。  無戒者の五禍は  一、放逸のために食の大不足に陥る。  二、悪しき名声拡がる。  三、常に心に不安を持ち、その為に迷いの連鎖に陥る。  四、心をかき乱され、自分を失い、人生を失う。  五、死後、悪生、悪趣、苦趣、地獄に生まれる。  持戒者の五福  一、持戒の功徳で食の不足を知らない。  二、善き名声拡がる。  三、常に心が安定し、不安に心が迷うことがない。  四、自分を失うことが無く、充実した人生を送る。  五、死後、善所天の世界に生まれる。  さて、二月三日は涅槃会。お釈迦様の御教えを心に持ち、お釈迦様のお心に添うことを誓い、御教えの実践に精進致しましょう。