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6月の言葉

 
 


勤め苦しんで、少しの物を手に入れて
それを全て修行者の集まりに布施し
怒る女房に「福を生じる田地に
種を植えてきた」
 

 
 

大智度論「布施による福」より

 
 

<解説>

   こんなお経があります。「一人の画師がおりました。隣の国の王の求めで12年間の長きにわたり絵を描き、30両の大金を手にし、家族が待つ国に帰ろうと旅をしていると、沢山の出家者の集まりに出くわした。画師は世話役に食事をどうしているのかと尋ねると、資金が乏しく困っているとのことだったので熱心な仏教徒である彼は持っていた30両の大金を僧侶の集団に布施し、良い心になって家に帰ってきた。女房は12年ぶりに帰ってきた主人に獲得した労賃を渡すように要求すると、画師は修行者の集まりに全額布施して来たと、答えたので立腹し、代官所に突き出し、罰するように訴えた。代官が画師に理由を尋ねると『私は前世で功徳を施さず、その為この世は貧しく困窮している。この世で福徳を植える好機に巡り会えたので全てを布施しました。これで我が家は次の世では福田に恵まれるでしょう』と話した。この話を聴いていた代官は『良い事をされた、この善の種は必ず後にあなたたち家族に大きな福をもたらすでしょう。』と褒め称え、自分が身につけていた宝石と名馬一頭と少しばかりの領地を与え、布施の功徳とはこのように大きなものだと、女房を諭した。」と物語っています。
   「己を忘れ他を利するは国の宝なり。」と言う言葉がありますが布施の功徳はこのお経のように大変大きいのだと知っておきたいものです。

 
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