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12月の言葉

2020/11/28 10:28

12月の言葉

心が迷っているときは
まやかしの声に執着し
百八の煩悩を起こす

法華懺法五悔より
<解説>
 
   今年も後一ヶ月を残すのみとなりました。此の一年を振り返ると、コロナで始まりコロナで終わるようですが、この間コロナに関した様々な情報が流れ、一喜一憂させられました。しかも誤った情報が行政機関や大手マスコミから堂々と流されたのでは私た庶民は情報の真贋を見分けることなど出来ません。
   今回は役所やマスコミ自体も情報の真贋を見極めるのが難しかたようではありますが。
   さて、私達僧侶(天台宗の)が朝のお勤めでお唱えするお経の中に「12月の言葉」が記されています。
   私たちの心が迷い、惑わされている時はマヤカシの声に心を奪われ、執着を強め欲望を高め、正しく判断しようとの心を遠くに追いやってしまう。
   続いて、此のように惑わされやすく、不確かな誤った情報をあたかも真実であるかのように思い込み、執着し欲望や不安感を増大させてきたのが我々凡人である。
   しかし、お釈迦様やそのお弟子の菩薩は、執着した心、惑う心に因る判断は必ず多くの煩悩を引き起こし、凡夫に危害と災をもたらすのだ。だから仏様はお経を読み、教えの意味を理解する事が大切だと説き聞かせている。
   愛着と愛欲による行動は己自身に禍を引き寄せると自覚し、常に御仏の教えを学び、読誦せよ。そうすれば必ず真実を見極める力を授けて頂ける。と教えて下さっています。
   皆様も今年を振り返り、煩悩や愛着のために進む道を間違えなかったかを懺悔し、反省の心で新しい年をお迎えください。

11月の言葉

2020/11/01 15:46

11月の言葉

皆さん出家しなさい
そして戒を破るなら破りなさい
地獄に落ちるなら落ちなさい

優鉢羅華比丘尼本生経より
<解説>
 
   とんでもないお経がありました。皆出家しなさい、と勧めるところまでは問題がないのですが、勧められた人たちが戒を守り通すことが出来ません、戒を破りそうだから出家出来ません。と答えると阿羅漢の位を得た一人の比丘尼が「戒を破るなら怖がらずに破りなさい。戒を破って地獄に墜ちるなら地獄に墜ちなさい。と言いながら出会う人ごとに出家を進める尼僧がいました。
   破戒を進める比丘尼を不思議に思った人が「如何して破戒を勧めるのですか」と尋ねると、私は破戒を勧めているのではなく、出家を勧めているのです。しかし、破戒の罪を恐れて出家出来ない人には破戒を怖れる必要はない、地獄に墜ちることを怖がる必要はない。」と話しているのです。何故なら私は出家した当時、何度も何度の戒を破り、地獄にも墜ちました。しかし、地獄の務めを終えた後、再びお釈迦様にお出会いし、再出家して今日阿羅漢の位に到達することができました。
   この頃人間の宿命を考える事がよくあります。最初の出家が無ければ地獄の務めを終えた後、出家をする事もなく、あいも変わらず悪事を犯し、世を拗ね・世を恨んで暮らしていた事でしょう。
   私が今、阿羅漢として心穏やかに全てに感謝しながら心豊かに生きることが出来ているのは過去に出家という宿縁を結ばせて頂いたお陰としか思えないのです。だから私は護れなくても、破戒しても良いので機会があったら薦んで仏縁を結ぶ功徳を積ませてあげたいのです。

10月の言葉

2020/10/01 15:46

10月の言葉

行人の功徳の財を奪い
知恵の命を殺すゆえに
いかんが魔事と名づ

天台小止観より
<解説>

 私達の人生には魔が差すことが良くあります。先日も有名な女優さんがお亡くなりになりましたが、家族を含め周囲の人は誰も心当たりが無いと言い、魔がさしたのではと噂されていました。
   このように順風満帆に暮らしている人でさえ、思わぬ魔が差し、事故を起こしたり、事件を起こして自分の身を滅ぼしてしまう事があります。この事を中国天台宗を開かれた天台大師智顗はその著「天台小止観」で魔事境と呼び、如何に修行した者とて「魔事境」に取り憑かれ、折角の修行の成果を台無しにすることがよく有る。だからよくよくこの魔事をしれ。と注意を促しておられます。
   この小止観の覚知魔事の箇所には今月の言葉に続けて「この魔は多くの境界の相を化作して人の善心を破す。」として1つには異常な現象を引き起こして人々に恐怖を引き起こし、縮こまらせる。2つには愛想を振りまき、人の心に愛着を生じさせ、判断力を奪う。3つには次々と日常の雑事や非日常の異常を引き起こし心を迷わせ、判断力を弱めて行く。と魔事境に取り込まれることの恐ろしさを解説してくださっています。
   天台大師が解かれたように、私達の日常には様々は誘惑、様々な離間策や厄介ごとが生まれては消え、消えては生まれます。
   日常の煩雑に迷わされず、常に物事の本質を見極める知恵を育てることが幸せな人生を過ごすコツだと教えて下さっているのです。

9月の言葉

2020/09/09 15:46

9月の言葉

国宝とは何物ぞ
宝とは道心なり
道心ある人を
名づけて国宝となす

伝教大師(最澄)の遺言より
<解説>

 今月の言葉は山家学生式という天皇に対する要望書の文頭に書かれているお言葉です。
   この言葉の後には更に「古哲又曰く、能く言い能く行わざるは国の師なり。能く行い能く言わざるは国の用なり。能く行い能く言うはこれ国の宝なり。この三者の内、能く言わず能く行わない者は国の賊なり。
   道心ある人を西では菩薩と称し、東では君子と号す。悪事を己に向け好事を他に与える。己を忘れ他を利する、これ慈悲の極みなり。
   と続き、日本の国は未だこの菩薩の養成が不十分なので比叡山において慈悲心ある国宝的人材を育てさせて下さい。と、更に「道心の人は天下を相続し、君子の道は永代に不断です。」比叡山では慈悲の門をもって人々を大乗仏教の教えの道に導きます。と訴えられたのです。
   この文章を読むたびに自分は国の賊に成っていないだろうか、せめて国の師に成りたいと心を激励していますが、愚かで怠惰なために、ともすれば国の賊になりかかっていることを恥じています。
   コロナ禍で生活しにくい時代と成りました。こんな難しい時代だからこそ、「道心」を持ち、悪事は己に向け好事を他に与える「慈悲心の生活」を心がけたいと存じます。そしてその慈悲心の生活こそ観音様が理想とされる「仏に成るための修行」でも有るのです。
   皆様の益々のご健勝を祈念申し上げます。

8月の言葉

2020/08/01 15:46

8月の言葉

道心の中に
衣食あり
衣食の中に
道心なし

伝教大師(最澄)の遺言より
<解説>

 この言葉も最澄が20歳で比叡山に登り、今の根本中堂の前で読まれた願文の一節です。
   意味は解説するまでもないと思いますが、善因を造らずに善い結果だけを得ようと望んでも、そんな道理は何処にも通用しないと同じように、善業積まずに苦しみから解放されたいと願っても、そんな甘い道理は通用しない。
   だから私はこの未開の地比叡山の山奥でこれから修行を始めます。一生懸命に善の因を積み重ねますので、私を悟りの境地にお導き下さい。と比叡山の本地仏であるお釈迦様に願を立てられたのです。
   この願文を読む度に、先人たちの真摯で熱い情熱を捧げて修行に没頭された姿勢に、感激を新たにしています。
   現代人は自分の目標に向かって、ここまで真摯に、しかも命を賭けた情熱を傾ける心を見失ってはいないでしょうか。
   つい近年まで日本人は最澄と同じ様に、自分の目標に向かって情熱をかけことが出来る人が多かったように思ます。
   しかし、近年情報が早く伝わるようになった所為なのか、自分の仕事に真摯に向き合うことが難しくなって来たようです。
   日本の今日に政治・行政のあり方を見ていると、全てが欲得で動き、その行動の中に謙虚さ、誠実さが見えなくなりました。
   こんな時代だからこそ、時代に流されず、最澄の願文をもう一度己の心に問い合わせて下さい。

7月の言葉

2020/07/01 15:46

7月の言葉

執着しない
利害損得を離れる
常に本質を求める
こんな仏智を求めよ

伝教大師(最澄)の遺言より
<解説>

 この言葉も最澄が20歳で比叡山に登り、今の根本中堂の前で読まれた願文の一節です。
   意味は解説するまでもないと思いますが、善因を造らずに善い結果だけを得ようと望んでも、そんな道理は何処にも通用しないと同じように、善業積まずに苦しみから解放されたいと願っても、そんな甘い道理は通用しない。
   だから私はこの未開の地比叡山の山奥でこれから修行を始めます。一生懸命に善の因を積み重ねますので、私を悟りの境地にお導き下さい。と比叡山の本地仏であるお釈迦様に願を立てられたのです。
   この願文を読む度に、先人たちの真摯で熱い情熱を捧げて修行に没頭された姿勢に、感激を新たにしています。
   現代人は自分の目標に向かって、ここまで真摯に、しかも命を賭けた情熱を傾ける心を見失ってはいないでしょうか。
   つい近年まで日本人は最澄と同じ様に、自分の目標に向かって情熱をかけことが出来る人が多かったように思ます。
   しかし、近年情報が早く伝わるようになった所為なのか、自分の仕事に真摯に向き合うことが難しくなって来たようです。
   日本の今日に政治・行政のあり方を見ていると、全てが欲得で動き、その行動の中に謙虚さ、誠実さが見えなくなりました。
   こんな時代だからこそ、時代に流されず、最澄の願文をもう一度己の心に問い合わせて下さい。

6月の言葉

2020/06/01 15:46

6月の言葉

因なくして果を得る
是の処り(ことわり)
あること無く
善なくして苦を免るるは
是の処あること無し

 
伝教大師(最澄)の遺言より
<解説>

 この言葉も最澄が20歳で比叡山に登り、今の根本中堂の前で読まれた願文の一節です。
   意味は解説するまでもないと思いますが、善因を造らずに善い結果だけを得ようと望んでも、そんな道理は何処にも通用しないと同じように、善業積まずに苦しみから解放されたいと願っても、そんな甘い道理は通用しない。
   だから私はこの未開の地比叡山の山奥でこれから修行を始めます。一生懸命に善の因を積み重ねますので、私を悟りの境地にお導き下さい。と比叡山の本地仏であるお釈迦様に願を立てられたのです。
   この願文を読む度に、先人たちの真摯で熱い情熱を捧げて修行に没頭された姿勢に、感激を新たにしています。
   現代人は自分の目標に向かって、ここまで真摯に、しかも命を賭けた情熱を傾ける心を見失ってはいないでしょうか。
   つい近年まで日本人は最澄と同じ様に、自分の目標に向かって情熱をかけことが出来る人が多かったように思ます。
   しかし、近年情報が早く伝わるようになった所為なのか、自分の仕事に真摯に向き合うことが難しくなって来たようです。
   日本の今日に政治・行政のあり方を見ていると、全てが欲得で動き、その行動の中に謙虚さ、誠実さが見えなくなりました。
   こんな時代だからこそ、時代に流されず、最澄の願文をもう一度己の心に問い合わせて下さい。

5月の言葉

2020/05/01 15:38

5月の言葉

得難くして移り易しは
それ人身なり
発し難くして忘れ易きは
これ善心なり

 
伝教大師(最澄)の遺言より
<解説>

 今月の言葉は最澄20歳の頃に、奈良の都を捨て、当時未開の土地であった比叡山に登り、ここで仏になる為の修行をするのだ、との決意と更に1日も早く仏国土に到達できますようにとの願いを込めて作られた願文の中に出てくる言葉です。若干20歳の青年層が発したこの言葉、流石としか言いようがありません。私などは70歳を超えた今でも到底及ばないと感じてしまいます。
   さて、意味は読んでいただければ誰でも理解がで出来、しかも誰もが肯ける言葉です。私たちは今この世でこうして生かさせて頂いています。しかし、よく考えれば私たちがこの世に生まれ出てこれたことこそが奇跡なようなもので、この世に生まれる確率と言うのは大変少ないと言われています。おそらくコロナに感染せずに済む人よりも少ない確率でしかこの世に生まれ出るのは難いのです。そんな命ですが、捨てようと思うと意外に簡単にこの大切な命を失うことができます。命とは大変脆いものです。
   このことと同じように善心もおこし難いが忘れるのはすぐ忘れられる。私はこの事をしっかりと自分自身の心に言い聞かせ、この山で修行をいたします。と誓われたお言葉です。
   今一度、この言葉を噛み締めて下さい。私達は他人の過ちは簡単に指摘し、批難します。しかし、その批難するもの自身が批判するに足りる行動、心がけを堅持しているのか?些か疑問です。他者を責める前に先ず自分自身を厳しく諫めなければ社会は決して良くはならない。私たちが求める平和・平安な社会は実現しないでしょう。
   どうか善心を発し、忘れないで戒めを保ち続けて下さい。

4月の言葉

2020/04/08 15:22

4月の言葉


寂なりといへども
つねに動なり
動なりといへども
つねに寂なり
伝教大師(最澄)の遺言より
<解説>

 中国で発生した新型コロナウイルスが瞬く間に世界中に蔓延し、遂にオリンピックまで延期に追いやりました。
   このような不測の出来事は人々の判断力を狂わせ、人々を流言飛語によって誤った行動に走らせてしまいます。
   マスク不足、アルコール消毒薬の不足に端を発し、関係のないトイレットペーパーの買い付け騒動まで起こる始末です。
   天台宗をお開きになった伝教大師最澄は「常に己の心を平常に保つ努力をしなさい。心が平静を失うと、冷静な判断力を失い、右往左往の末、結局は誤った判断をすることになってしまうよ。」と平常心を保つ事の大切さを説いて下さっています。
   正に今日はこの心の平静を保たねばならない時です。    どうかフェイクニュースに踊らされず、専門家の説明を正しく聞き取り、社会の動きを正しく見つめながら過ちの少ない行動を取らなければなりません。
   今月はお釈迦様のお誕生月です。お釈迦さが説かれた教えをしっかりと心に刻み、不安な心のままで行動する事なく、常に観音様のお徳を念じ、一切の不安を観音様にお任せして、観音様の御加護をお願いしましょう。
   一切を観音様にお任せし、ご加護を願うことが「平安な心を保つ」一番の秘訣となります。
   観音様の御加護で1日も早い終息と、信徒の皆さんのご健康を祈念致します。

3月の言葉

2020/03/01 12:00

3月の言葉

三月の言葉
口に麁言(そげん)なく
手に苔罰(ちばつ)なし
我が同法は
童子を打たず
伝教大師(最澄)の遺言より
<解説>

 先月中頃に「小学校六年生の女児が母親から追い出され、児童相談所に助けを求めたのに適切な対応をされなかった。」として問題になっていましたが、近年子供の虐待が疑われる事件が頻発するようになりました。
 子供を立派に育てたい、との願いが強すぎて親に反発する子供に癇癪を起こし、体罰を与えてしまうのか知れません。昔は「親の言い付けは絶対」という社会風潮の中ですから子供に体罰を与えても子供達もそれが当然と受け止め問題にならなかったのが、親の権限が地に落ちた今日、体罰によって子供達が反省し素直に巣立つとは到底思えません。
 愚僧は今年73才になりますが、私たちは1学級55名定員でした。それでもクラスの秩序は保たれ、学級崩壊などは起こらなかったのですが、現在は1学級35名以下でも学級崩壊が問題になっています。これは時代が違うのです。その違いを考慮せず、昔と同じ育て方をしようとしても問題が大きくなるばかりです。
 天台宗を開かれた伝教大師最澄は遺言で「私はこれまで弟子達に荒々しい言葉使いをした事もなく手を挙げて打った事も無かった。私と共に仏の教えを学ぶものは子供達に荒々しい言葉を投げかけたり、体罰を与えたりしてはならない。と伝え、子供や弟子の養育には先ず親自身が心を戒め、その後ろ姿を示しながら導いて行かなければならない。いや導いて行って下さい。と示して下さったのです。この教えを肝に銘じて時代を担う子供達を養育して行きたいものです。

2月の言葉

2020/02/01 12:00

2月の言葉

二月の言葉
己を忘れて
他を利するは
慈悲の極(きわみ)なり
伝教大師(最澄)のお言葉より
<解説>

 お釈迦様がこの世をさられた涅槃会の月となりましたが、お釈迦様がこの世に出現された目的は何だったのでしょうか。
 お釈迦様がこの世に出現された目的を的確に表したのが伝教大師のお言葉だと確信しています。
 今日の世界を眺めると「自分の国さえ良ければ、自分の地位さえ安泰ならば良い。」と考える傾向が強くなり、世界中でイザコザを起こし、昨年暮れにはあわや世界第3次戦争勃発かとの危機がありました。
 また、昨年は日本中を暴風雨が暴れ回り、未曾有の被害をもたらしました。日本のみならず世界中で異常気象の被害が頻発しているようですね。
 このような現象、社会の流れは一重に私たち人間が、我が儘を自覚せず、自分や自分の国の損得だけを考えて行動しているからでは無いのでしょうか。
 お釈迦様は観世音菩薩をこの世に出現させて、煩悩多き凡夫は自分の幸せを願うならば先ず周囲の人を見渡し、周りの人の幸せが己自身の幸せに繋がることを知り、慈しみの心を育てて、日々周りに幸せを祈りなさい。その祈りこそが仏となる修行でもあるのだ、と解き示してくださっています。
 最澄はそのお釈迦様のお心を「己を忘れて他を利するは慈悲の極みなり。」と述べられました。
 私たちは今年こそ、家族や隣人の為に、社会の為に自分の我を少し抑えた生活を致しましょう。
 特に、地球環境を守り、温暖化を防止するために率先して自分の生活を改めたいものです。そして私たちの豊かな自然をこれ以上壊さないように努力いたしましょう。

正月の言葉

2020/01/01 12:00

正月の言葉

正月の言葉
おのれに勝つのは
戦場で千万の敵に
勝つよりも
優れた勝利である
法句経より
<解説>

 あなたは自分の心を完全にコントロールしている自信がありますか? 多分普段の日常は自分の意思で、心をコントロールしながら行動していると自信を持っておられる事でしょう。
 でも、私たちは突然心のコントロールを失い、幾ら心に言い聞かせても心は自分の意思に従ってくれない時があります。
 一抹の不安が心をよぎった時、自分のプライドを傷つけられた時、怒りに火が着いた時等々、心は自分の手から離れ、勝手に暴走してしまいます。
 如何して意志の力で心を制御出来なくなるのか、それは私たちには感情があり、その感情が時として煩悩という心を惑わす悪の力に取り憑かれ、意志の力では如何にも制御出来なくなるのです。
 お釈迦様は煩悩という心を乱す悪の力に勝つために
 1.懺悔せよ(自分の行動、考え方の全てを振り返り、自分が正しいと信じていることが本当に正しいのかを検証する)
 2.心の垢を洗い清めよ(私たちは知らず知らずの内に他の人を傷つけ、悲しませていることを自覚し、他の人を利することが仏の心と、己に言い聞かせる)
 3.感謝せよ(私達は自分一人では生きて行けず、自分一人幸せにも成れない。家族や仲間、隣人がいて初めて今日を生きることが出来るのであり、幸せを得ることもできる。この事を有難く、その恩を返し続けることが人間として生きる価値であると自覚する事)
 と教えてくださり、己の心に勝って幸せを掴め、と励まして下さっているのです。
 令和2年の新しい歳を迎えました。昨年積もった心の垢を今一度洗い流し、御仏、家族、隣人、職場の仲間に感謝し、共に力を合わせて幸せになるのだとの誓いを立てましょう。