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10月の言葉

2021/09/30 16:36

10月の言葉

瞋りを殺して安穏である
瞋りの心を殺して悔い無し
瞋りは毒の根本である
瞋りは一切の善を滅ぼし尽くす

大智度論より
<解説>
 
   早いもので秋の彼岸も過ぎ、早10月となりました。コロナ感染も収束の兆しが見え、皆さん11月からの自粛解禁を待ち望んでおられることでしょう。でもその期待が裏切られた時、皆さんはどのような行動をとるのでしょう。私達は自分が期待したことが実現できない時、言いようのない瞋り(いかり)に襲われ、言わなくてもよい悪口を口走り、取り返しの付かない行為に走ってしまうことが多々あります。
   特に現代人は怒りにまかせた行動をとりがちで、あんな良い人が・・と残念がられる事件が続発しています。
   今月の言葉はその瞋りを沈め、止むことの利益を説いています。
   ある日、帝釈天が「何ものを殺して安穏なのでしょう、何ものを殺して悔いが残らないのでしょうか、何ものが毒の根本であって一切の積善を飲み込み、消滅させてしまうのでしょうか」とお釈迦様にお尋ねした際のお言葉です。「殺す」という言葉遣いは些か不穏当ではありますが2500年ほど前の教えですのでご容赦下さい。
   瞋りは貪(とん)・痴(ち)と共に三毒と呼ばれ、私達凡夫はこの三つの煩悩のために、折角の人生を苦しく・幸少ないものにしているのです。お釈迦様はこの事を私達に示し、「三毒から離れる生活をしなさい。その為には欲望を慎み、正しい働きをする智慧を磨き、怒りを静めることに留意すれば求めなくても安楽が訪れ、幸福な人生が送れるのです。」と説いておられます。ご自分のお心を護り、御仏のご加護を頂戴して下さい。